脇汗が流れ落ちるのは多汗症?寒いのに脇汗をかく原因も紹介!

脇汗が流れ落ちるのは多汗症?寒いのに脇汗をかく原因も紹介!

脇汗が流れ落ちるくらい出るのは、多汗症なの?

「寒いのに脇汗が止まらないのはなぜ?」

日常生活で脇汗が流れ落ちると、服の染みが気になって、日常生活で困ることも多いのではないでしょうか。

生活に支障が出るほどの脇汗の症状は、多汗症の一つである原発性腋窩(えきか)多汗症の可能性があります。

原発性腋窩多汗症は、夏の暑い時期だけでなく、寒い時期にも多量の脇汗をかくことが特徴です。

寒いのに脇汗をかく原因
  • ストレスや緊張を感じると交感神経が活性化し汗を分泌するから
  • 脇の下には他の部位に比べて多くの汗腺が存在しているから

この記事では、脇汗が流れ落ちる原因や治療法などを詳しく紹介します。

脇汗や汗染みによるストレスを軽減し、快適な日常生活を送りましょう。

この記事でわかること
  • 脇汗が流れ落ちる原因
  • 寒いのに脇汗をかく理由
  • 多汗症の診断方法と治療法
  • 日常生活でできる対策

※美容医療は保険適用外の自由診療です。費用は全額ご自身でご負担いただく必要がございます。

目次

脇汗が流れ落ちるのは原発性腋窩(えきか)多汗症の可能性がある

脇汗が流れ落ちるのは原発性腋窩(えきか)多汗症の可能性がある

脇汗が流れ落ちる症状は、多汗症の一つである原発性腋窩多汗症の可能性があります。

多汗症の特徴と対処法
  • 多汗症は日常に支障をきたすほどの脇汗をかく症状がみられる
  • 脇汗が流れ落ちる症状がある際は皮膚科かワキガ専門病院に行く

ここでは、多汗症の特徴と対処法について解説します。

多汗症は日常に支障をきたすほどの脇汗をかく症状がみられる

多汗症は、日常生活に支障をきたすほどの過剰な発汗を特徴とする病気です。

特に、脇汗が流れ落ちるような症状が見られる場合は、原発性腋窩多汗症と呼ばれます。

原発性多汗症の症状が出やすい部位
  • 手のひら
  • 足の裏
  • 脇の下

原発性多汗症は、はっきりした原因がないにもかかわらず過剰に汗をかく状態で、上記のような汗腺が密集している部位に症状が出やすいです。

一方、続発性多汗症は、他の病気や薬の副作用が原因で発生し、まず根本の原因となる病気を治療することが重要です。

多汗症の種類を理解することで、適切な対策と治療法を選ぶことができます。

脇汗が流れ落ちる症状がある際は皮膚科かワキガ専門病院に行く

脇汗が流れ落ちる症状がある場合、皮膚科かワキガ治療を専門とする病院に行くのが最適です。

多汗症は、いくつかの問診で診断されます。

多汗症に関する問診の一例
  • 多量の汗が出る頻度(1週間に1回以上か)
  • 睡眠中に汗をかくか
  • 家族や親戚に多汗症の人がいるか
  • 脇や手のひら、足の裏の汗の量に違いがあるか

この他、実際の脇汗の範囲や量をガーゼを用いて検査したり、続発性多汗症との鑑別のために血液検査を行ったりします。

脇汗に悩んでいる人は、皮膚科やワキガ専門病院で気軽に相談してみましょう。

脇汗が流れ落ちるのは交感神経の過活動と汗腺の過剰な活動が原因

脇汗が流れ落ちる原因は、交感神経と汗腺の過活動が影響しています。

脇汗が流れ落ちる原因
  • ストレスや緊張を感じると交感神経が活性化し汗を分泌する
  • 脇の下には他の部位に比べて多くの汗腺が存在している

それぞれの原因について、詳しく解説します。

ストレスや緊張を感じると交感神経が活性化し汗を分泌する

日常生活でストレスや緊張を感じると、交感神経が活性化し、脇汗が多量に分泌されることがあります。

交感神経は自律神経の一つで、リラックスしている際に優位となる「副交感神経」と真逆の働きをしています。

交感神経が優位になる要因
  • 精神的なストレス
  • 緊張や不安
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 偏った食生活

これらの要因が自律神経のバランスを崩し、交感神経が過剰に働くことで脇汗が増えます。

脇の下には他の部位に比べて多くの汗腺が存在している

脇の下には、頭や手のひらなど他の部位と比較すると、多くの汗腺が密集している部位です。

汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。

エクリン汗腺アポクリン汗腺
働き体温調節を行う臭いのある汗を分泌する
分布部位全身に分布。
脇の下、手のひら、足の裏に多い
脇の下、乳輪、外陰部、耳の穴
汗の特徴無色無臭、サラサラ白く濁った色、粘り気がある

エクリン汗腺は全身に存在し、アポクリン汗腺は脇の下を含む特定の部位に分布しています。

脇の下には2種類の汗腺が密集しているため、汗が多くなるのです。

脇汗が流れ落ちる多汗症の治療法にはミラドライや手術法などがある

脇汗が流れ落ちる多汗症には、さまざまな治療法があります。

脇汗が流れ落ちる多汗症の治療法
  • 抗コリン薬:軽度から中等度の多汗症に効果が期待できる
  • ミラドライ:汗腺にダメージを与えることができる
  • 手術法:汗腺を除去するので再発の確率が低い

症状の重症度や目的に応じて、適切な治療を選ぶことが大切です。

抗コリン薬は軽度から中等度の多汗症に効果が期待できる

抗コリン薬は、軽度から中等度の多汗症に効果が期待できます。

発汗を促すアセチルコリンがエクリン汗腺と結合するのを阻害する作用があり、汗の量を減らします。

抗コリン薬の代表的な種類は以下の通りです。

抗コリン薬の種類
  • 内服薬:プロバンサイン
  • 外用薬:エクロックゲル
  • シートタイプ:ラピフォートワイプ

プロバンサインは、多汗症の治療で唯一保険適用が認められています。

ただし、抗コリン薬には目の渇きやかすみ、皮膚のかぶれなどの副作用がまれに出ることがあります。

また、前立腺肥大や閉塞隅角緑内障、心疾患がある人は禁忌となるため、診察の際に必ず医師に相談しましょう。

ミラドライは汗腺にダメージを与えることができる

ミラドライは、電磁波(マイクロ波)を利用して、多汗症の原因となるエクリン汗腺にダメージを与えます。

アポクリン汗腺にも同時に熱エネルギーが加わるため、ワキガに悩む人にもおすすめです。

ミラドライの特徴
  • 切らない治療なので、傷跡の心配がない
  • 施術後の行動制限が少ない
  • 1回の治療の効果が長く持続しやすい
  • 副作用:痛み、腫れ、赤み、違和感

治療後は、一時的に上記のような副作用が出る場合があります。

治療後の通院が不要なので、長期休暇が取れない人にもおすすめです。

ザ・クリニック名古屋なら切らない多汗症治療が可能

\施術後の日常生活に不安がある人におすすめ/

ミラドライのバナー画像

手術法では汗腺を除去するので再発の確率が低い

手術による多汗症治療は汗腺を除去するため、再発の確率が低いのが特徴です。

手術法は、主に下記の2種類があります。

術式メリットデメリット
剪除法直視下で除去するため再発リスクが低い傷跡が残る可能性がある
吸引法皮膚へのダメージが少なく、傷跡が小さい効果に個人差がある

局所麻酔をするため、手術中に痛みを感じることはほとんどありませんが、術後に内出血や腫れが出る場合があります。

また、剪除法は脇の下を約3~5cm切開するため、少なくとも3日~1週間程度は安静に過ごさなければなりません。

脇汗が流れ落ちるに関するよくある質問

脇汗が流れ落ちる症状は、服の染みやニオイが気になり、精神的なストレスとなります。

ここでは脇汗が流れ落ちる症状に関する、よくある質問にお答えします。

脇汗が流れ落ちるに関するよくある質問
  • 寒いのに脇汗をかく女性の原因はなんですか?
  • 脇汗が多いとワキガですか?

寒いのに脇汗をかく女性の原因はなんですか?

寒い季節は、体温を維持するために基礎代謝が上がって汗をかきやすくなるのは正常な反応です。

女性の場合、寒いのに脇汗をかくのは、以下のような複数の原因が考えられます。

寒いのに脇汗をかく女性の原因
  • 交感神経の過活動:ストレス、緊張
  • 更年期:閉経前後のホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足、運動不足:生活リズムの乱れ

女性の多汗症は、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の減少に伴う自律神経の乱れが大きく影響します。

脇汗だけでなく、上半身からの大量の汗やのぼせの症状が気になる場合は、更年期障害の可能性もあります。

ストレス対策や生活習慣の見直しを行っても脇汗の症状が改善しない場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

脇汗が多いとワキガですか?

脇汗が多い場合でも、必ずしもワキガとは言い切れません。

ワキガと多汗症は異なる原因によって引き起こされるものです。

ワキガは、アポクリン汗腺から分泌されるベタベタとした汗が常在菌と混ざることで特有の臭いを発生させます。

一方、多汗症はエクリン腺から大量の汗が分泌されるため、臭いはなくサラサラとした流れ落ちるが特徴です。

脇汗が多い場合でも、臭いがほとんど気にならないなら、多汗症の可能性があります。

適切な治療を受けるためにも、まずは病院で医師の診察を受けることが必要です。

脇汗が流れ落ちる症状は多汗症の可能性がある

脇汗が流れ落ちるほどの症状は、多汗症の一つである原発性腋窩(えきか)多汗症の可能性があります。

多汗症の症状
  • 日常生活に支障が出るほどの発汗がある
  • ストレスや緊張で大量の汗が出やすい
  • 睡眠中は汗をかかない
  • 家族に多汗症の人がいる

これらの症状が6カ月以上続き、脇汗の不快感に困っている場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

自分に合った治療法を選択し、快適な日常生活を送りましょう。

目次