「ワキガって見た目でわかるの?」
「ワキガの治療法ってなにがあるの?自力で直せる?」
もしかしたらワキガかもしれないと気になる方は上記のような悩みがあるのではないでしょうか?
結論、ワキガは見た目だけではなく、主に臭いや症状によって判断します。
また、ワキガの見た目セルフチェック法は以下の通りです。
1つでも当てはまる人はワキガの可能性が高い…!
- 服のワキの部分が黄ばんでいる
- ワキ毛が濃い
- ワキ毛に白い粉がつく
この記事ではワキガのセルフチェック方法や治療法について詳しく紹介しています。
ワキガの特徴や治療法について気になる方は是非参考にしてみてください。
- ワキガの見た目の特徴
- ワキガの見た目セルフチェック
- ワキガ対策法
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ワキガの見た目の特徴は黄色い汗じみや脇毛が濃さ
ワキガの見た目の特徴としては黄色い汗じみや脇毛の濃さが挙げられます。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺から分泌される汗が脂質やタンパク質を多く含み、これが皮膚表面の細菌と反応して独特の臭いと黄色い汗じみを作るためです。
さらに、脇毛が濃い人は、汗が蒸れやすく臭いやシミがより目立つことがあります。
つまり、ワキガの見た目の特徴は、黄色い汗じみと濃い脇毛であり、これらがワキガの存在を示す明確なサインとなります。
ワキガの匂いの特徴は硫黄臭や脂肪酸臭とスパイス臭の3種類ある
ワキガの臭いには主に硫黄臭・脂肪酸臭・スパイス臭の3種類があります。
ワキガは臭いの特徴によっても判断できます。
それぞれの臭いの特徴を以下の表にまとめました。
硫黄臭 | 脂肪酸臭 | スパイス臭 |
温泉のような臭い | カビのような臭い | カレースパイスや香辛料のような臭い |
しかし、ワキガのニオイはどれかひとつとは限りません。
それぞれが混じったニオイや酸っぱさを感じるニオイなどもあります。
【見た目のセルフチェック】ワキガの見た目は服が黄ばみワキ毛が濃い
次に、ワキガを「見た目」からセルフチェックしていきましょう。
ワキガの見た目の主な特徴として以下のような特徴が挙げられます。
- 脇の汗の部分が黄ばむ
- ワキ毛が濃い
- ワキ毛に白い粉がつく
以下ではそれぞれ詳しく解説していきます。
服のワキの部分が黄ばんでいる
服のワキの部分が黄ばむという方はワキガ体質である可能性が高いといえます。
ワキガの臭いの原因であるアポクリン汗腺からでる汗には「リポフスチン」と呼ばれる色素成分や、脂肪・タンパク質・鉄分が含まれており、衣服につくと黄ばむ特徴があるからです。
特に、白いシャツや薄い色の衣服ではこの黄ばみが目立ちやすくなります。
ワキガが原因で服のワキの部分が黄ばむことがあるため、自分の服が黄ばんでいる人は対策が必要です。
ワキ毛が濃い
ワキガの見た目に関して、ワキ毛が濃いことは大きな影響を与えます。
アポクリン汗腺は毛根部分にあるため、ワキ毛の量が多い人ほどアポクリン汗腺の数が多い可能性があり、ワキガの確率は高くなるからです。
また、濃いワキ毛が汗や皮脂を保持しやすく、ワキガの原因となる細菌の繁殖を助けるためです。
さらに、ワキ毛が濃いと見た目にも清潔感が損なわれ、自己評価や他人からの印象に影響を与えることがあります。
ワキ毛に白い粉がつく
ワキガの症状として、ワキ毛に白い粉がつくことがあります。
ワキ毛に付着する白い粉は、アポクリン腺の汗に含まれるタンパク質や脂質などの成分が汗の蒸発により、結晶化したものです。
ちなみに、エクリン汗腺からでる汗では白い粉は発生しません。
ワキ毛に白い粉がついていたらワキガの可能性は高いと考えられます。
【体質のセルフチェック】ワキガ体質の人は耳垢が湿りワキ汗の分泌量が多い
次にワキガを「体質」からセルフチェックしてみましょう。
ワキガ体質の主な特徴として以下などが挙げられます。
- 耳垢が湿っている
- 両親ともに、またはどちらかがワキガ体質
- ワキ汗の分泌量が多い
- ストレスが多い
以下ではそれぞれ詳しく解説していきます。
耳垢が湿っている
ワキガ体質の人は耳垢が湿っている確率が高いです。
ワキガの原因であるアポクリン汗腺は耳の中にも存在しており、分泌物によって耳垢が湿ると考えられています。
そのため、耳垢が湿っている人は、脇にもアポクリン汗腺が多い可能性があります。
両親ともにまたはどちらかがワキガ
ワキガは優性遺伝のためワキガ体質は遺伝しやすいです。
両親のどちらかがワキガだと50%、両親どちらもワキガの場合75%の確率でワキガ体質は遺伝するといわれています。
両親、またはどちらかがワキガである場合、自身もワキガである可能性が高くなります。
ワキの汗の分泌量が多いと多汗症とワキガを併発する可能性がある
ワキの汗の分泌量が多いとワキガの可能性が高いです。
前提として多汗症とワキガは別物で多汗症では、エクリン汗腺が大きく関わっていますがエクリン汗腺は臭いの原因とはなりません。
しかし、ワキガに関わってくるアポクリン汗腺もエクリン汗腺同様、汗を分泌する器官のため、併発する人も少なくありません。
ワキに汗をよくかく方は、アポクリン汗腺の量も多くワキガ体質である可能性が高くなります。
ストレスが多いと自律神経が乱れて発汗を促す
ストレスは自律神経を刺激し、汗を分泌させる「精神性発汗」を促します。
精神性発汗による汗は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方から出るため、ワキガを引き起こす可能性が高くなってしまいます。
ストレスを感じた状態で汗が分泌され、ワキの下が湿った状態が続くと雑菌が繁殖し、ワキガになる可能性が高くなります。
ガーゼテストでセルフチェックして臭いレベルを確認
「見た目や体質のセルフチェックだけでは確信がもてない…」という方は・ガーゼやティッシュペーパーを使ってセルフチェックを行い、臭いレベルをチェックしてみましょう。
ワキガの見た目をチェックする方法は以下の通りです。
- ティッシュまたはガーゼを用意する
- ティッシュまたはガーゼをワキの下で5分程度挟む
- ワキのしたから取り出し、ティッシュまたはガーゼに染み込んだニオイを確認する
また、ワキガの程度は以下を基準にチェックしてみてください。
臭いレベルのチェック | ワキガ程度 |
---|---|
ティッシュやガーゼを鼻に近づけると ニオイがする | 軽度のワキガ |
ティッシュやガーゼを鼻に近づけなくても ニオイがする | 中度のワキガ |
ティッシュやガーゼをもっているだけでも ニオイが感じられる | 重度のワキガ |
ワキガの原因はアポクリン腺からでる汗が影響している
ワキガは、アポクリン汗腺から分泌される汗によって発生します。
ワキの下には、「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」の2種類がありますが、ワキガ臭の主な原因は「アポクリン汗腺」とされています。
アポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質等の有酸素が含まれており、それが腋に存在する常在菌が分解する際に、ワキガの強いニオイが発生します。
ワキガに悪影響な生活習慣は食生活や睡眠不足
ワキガには食生活の乱れや睡眠不足などの生活習慣が大きく影響します。
ワキガに悪影響な生活習慣として以下のような例があげられます
- 偏った食生活をよくしている
- 睡眠不足である
- アルコールやニコチン、カフェインをよく摂取する
生活習慣が乱れることでストレスが溜まったり、老廃物が排出されにくくなり、ワキガの臭いを悪化させる原因に繋がってしまいます。
では、具体的にどのような生活習慣がワキガに悪影響なのかを紹介していきます。
偏った食事やジャンクな食べ物をよく食べる
肉や脂が多い料理やジャンクフードはワキガを悪化させる原因になります。
動物性タンパク質や脂質は、アポクリン腺を刺激し、ワキガの臭いが強くなってしまいます。
反対に、野菜や魚などの植物系の脂をバランスよくとることで、ワキガ予防に繋がります。
睡眠不足は代謝が悪くなり、老廃物が排出できなくなる
寝不足になって心身にストレスや疲れがたまると代謝が悪くなり、体内の毒素や老廃物が排出されにくくなります。
蓄積した毒素や老廃物が成分の濃い汗となり、悪臭が強くなってしまいます。
そのため、睡眠をよくとり、代謝を良くすることはワキガ予防への第一歩です。
飲酒や喫煙やコーヒーを好む
飲酒や喫煙やコーヒーを好む人はワキガになりやすい傾向があります。
アルコールやニコチン、カフェインには汗腺を刺激する作用があるからです。
アルコールによる血流の増加や、ニコチン・カフェインによって交感神経が活性化され末梢神経からアドレナリンが放出され、発汗を促します。
飲酒や喫煙そのものがワキガ体質をつくるということではないですが、体臭を強める性質を持っているため、ワキガの症状が強く出る原因になります。
ワキガの対策は清潔を保つことが大切
ワキガの対策では、なにより清潔を保つことが大切です。
ワキガの臭いはアポクリン腺の汗の分泌物や皮脂を雑菌が分解することで発生するため、清潔を保つことは臭いの軽減に繋がります。
ワキガを自力で根本的に治すことは不可ですがワキを清潔に保つことで、臭いを軽減させたり、他人に気付かれにくい状態を保つことは可能です。
- ワキ汗をこまめに拭く
- ワキ毛を処理して清潔に保つ
- 制汗剤や汗パッドなどを使用する
以下では、具体的な対策を紹介していきます。
ワキ汗をこまめに拭く
ワキ汗をこまめに拭くことは、ワキを清潔に保つことへの第一歩です。
汗をこまめに拭き取ることで、汗染みや臭いを軽減し、清潔感を保つことができるためです。
汗をかいたと感じたらすぐにハンカチや汗拭きシートで拭き取り、必要に応じて制汗剤を再度塗布することが効果的です。
また、殺菌・消臭効果のあるデオドラントシートなどで拭き取ることでより効果的に匂いを抑えることができます。
ワキ毛を処理して清潔に保つ
ワキ毛を処理して清潔に保つことはワキガ対策において必須ともいえます。
ワキ毛を放置していると、湿りやすく雑菌が繁殖しワキガの原因となるからです。
例として、ワキガの人はムダ毛のお手入れをこまめに行いましょう。
ただし、カミソリの刃を当てたときに肌が傷つき菌が入り込む恐れがあるので注意しましょう。
ムダ毛が多い方や気になる方は脱毛などもオススメです。
制汗剤や汗パッドなどを使用する
汗パットに汗を吸収させることは黄ばみ対策になります。
また、制汗剤は汗の分泌を抑えることによって、殺菌の繁殖やニオイの予防に繋がります。
ただし、制汗剤にはいくつか注意が必要です。
使いすぎによる皮膚の乾燥はニオイが強くなる原因になったり、使用後にワキをしっかり洗えてないこともニオイを悪化させる原因に繋がります。
適度に制汗剤を使用して、清潔を保つことが大切です。
ワキガを根本的に治すには手術を受ける必要がある
自力でできるワキガ対策を紹介してきましたが、ワキガを根本的治すには医療機関で治療受ける必要があります。
ワキガがひどく、対策をしてもニオイが気になる方や、根本的に直してしまいたいという方には医療機関を受診して治療を受けることをおすすめします。
ワキガの手術には以下のようにいくつか種類があります。
- ワキを切開する剪除法
- 小さい傷跡で治す吸引法
- ミラドライなどの切らない治療法
それぞれメリットや治療効果が異なるため、ワキガの程度や要望にあった方法の治療法を検討するのがオススメです。
ワキガの治療は、医療機関で受けることができるため、気になる方は皮膚科や形成外科を受診してみましょう。
剪除法はワキを切開し、根本的に汗腺を除去する治療法
剪除法は、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を直接取り除くため、再発の可能性が少ない手術法です。
脇の下をわきのしわにそって数センチ切開し、ニオイのもととなるアポクリン腺を取り除きます。
汗腺を取り除くため、一度の手術で効果が持続しやすいです。
また、医師が目視で確認しながら取り除くため、汗腺の取り残しのリスクが少なくなります。
剪除法は、汗腺を取り除くことで再発の可能性が少なくなり、ワキガの根本的な解決が期待できます。
吸引法は小さい傷跡で汗腺を除去できる
吸引法は、小さい切開でアポクリン腺を吸引除去するため、傷跡が残りにくい手術法です。
吸引法は、ワキの下の小さい切開から吸引カニューレを挿入し、ニオイの原因であるアポクリン腺を除去するため、傷跡が目立ちにくいです。
吸引法なら、袖のない服を着ることが多い方でも、見た目を気にする必要が少なくなります。
また、吸引法は他の手術法に比べて術後の痛みが少なく、回復も早いとされています。
ただ、完全にアポクリン腺を除去できるわけではないため、軽度~中度の人にオススメの治療法です。
ミラドライなどの切らない治療で汗腺にダメージを与える
切開をしたくないという方には、ミラドライなどの切らない治療を受けることが効果的です。
ミラドライでは、アポクリン汗腺にダメージを与えるのでニオイの原因を根本的に解決することが期待できます。
また、ミラドライは汗腺に直接作用するため、長期間にわたって効果を持続します。
こちらも、アポクリン腺を除去できるわけではないため、軽度~中度の人に適しており、手軽にニオイを抑えたい人にオススメの治療法です。
ワキガに関するよくある疑問
ワキガの見た目や特徴についてここまで解説してきましたが、ワキガの見た目についてまだ疑問が残っている方も多いと思います。
以下ではワキガに関するよくある疑問・質問についてまとめました。
- ワキガは自分で治せますか?
- どうしてワキガは自分で気づきにくいのですか?
- ワキ毛を抜くとワキガになりますか?
ワキガについて気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ワキガは臭いや症状によって判断する
ワキガは見た目だけでは判断が難しく、臭いの有無や体質などの症状によって判断します。
- 温泉やカビ、スパイスのような臭い
- 服が黄ばむ
- 耳垢が湿っている
- 両親、またはどちらかがワキガ体質
- ワキ汗をよくかく
ワキガは医療機関で適切な治療を受けることで根本的な解決が期待できます。
そのため、ワキガの症状が気になる方は医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。