ワキガのセルフチェック方法とは?原因や自分で気づくためのチェック項目を紹介!

ワキガのセルフチェック法とは?原因や自分で気づくためのチェック項目を紹介!

ワキガのセルフチェックってどうやるの?

「ワキガの原因や特徴を知りたい!」

ワキガのセルフチェックの仕方が分からない人の中には上記のような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか?

結論、ワキガのセルフチェックは以下に沿って行ってください。

STEP
ティッシュをワキに挟んでチェック前の準備をする
  • 清潔なティッシュを脇の下に挟む
  • 10分ほど放置する
  • ティッシュの臭いを嗅ぐ
STEP
ワキガの程度をセルフチェック
ワキガの程度を見分ける
臭いがほとんどない軽度なワキガの可能性
わずかに臭いがする軽度~中程度のワキガの可能性
鼻に近づけると臭いがする中度~重度のワキガの可能性
手に持っただけで臭いがする重度のワキガの可能性

また、ワキガの原因はアポクリン汗腺からの粘稠度が高く、アンモニアや脂質を含む汗です。

当記事ではワキガのセルフチェック法や重症度に応じた対処法も紹介します。

ワキガのセルフチェック法を知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

当記事でわかること
  • ワキガのセルフチェック法
  • 重症度別の対処法
目次

ワキガの原因はアポクリン汗腺からの汗が原因

ワキガの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚表面の常在菌によって分解されることで発生する臭いです。

アポクリン汗腺とは?
ワキ、陰部、乳房周辺などに分布し、粘稠度が高く、アンモニアや脂質を含む汗を分泌

アポクリン汗腺から分泌される汗は、皮膚表面の常在菌によって分解されると、独特の体臭が発生します。

これがワキガと呼ばれる臭いの原因となります。

ワキガはセルフチェックにより自分で気づくことが可能

ワキガのセルフチェック項目

ワキガは、セルフチェックである程度自分で気づくことができます。

ワキガかどうかをセルフチェックする方法として、以下の方法があります。

  • 服が汗で黄ばむことがある
  • 耳垢が湿っている
  • 両親のどちらかがワキガである
  • 頻繁にワキに大量の汗をかく
  • ワキ毛に白い粉がついている
  • ワキ毛が濃い

下記では具体的な症状について説明します。

また、セルフチェックでワキガが気になる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

服が汗で黄ばむことがある

服が汗で黄ばむことがある場合は、ワキガの可能性があります。

ワキガの汗には、通常の汗には含まれないリポフスチンという色素成分が含まれているからです。

このリポフスチンが、洗濯しても落ちにくい黄ばみの原因となります。

ワキガ汗による黄ばみの見分け方
黄ばみの色茶褐色や黄土色
黄ばみの場所ワキの下周辺だけでなく
背中や胸などにも広範囲にできる
黄ばみの形状輪っか状や楕円形など
はっきりとした形状

服の黄ばみが気になる場合は、上記のような特徴に当てはまるかどうかを確認してみましょう。

耳垢が湿っている

耳垢が湿っている人は、ワキガ体質である可能性が高いです。

耳の中にもアポクリン汗腺が存在するため、耳垢が湿っている人は、ワキガ体質である可能性が高いためです。

耳垢には、主に2種類の成分が含まれています。

  • 乾燥耳垢:サラサラとした粉状
  • 湿った耳垢:粘り気のある状態
耳垢の状態ワキガ体質の可能性
乾燥している低い
少し湿っている中程度
かなり湿っている、粘り気がある高い

耳垢の状態を確認することで、ワキガ体質をある程度推測することができます。

セルフチェックの一つとして、耳垢の状態を確認してみるのも良いでしょう。

両親のどちらかがワキガである

両親のどちらかがワキガである場合は、ワキガである可能性が高いです。

両親のどちらかがワキガである場合、子供にワキガが遺伝する確率は、約50%~75%と言われています。

両親のワキガの状態子供のワキガ発症リスク
父親のみワキガ約50%
母親のみワキガ約50%
両親ともワキガ約75%

両親のどちらかがワキガである場合は、ワキガである可能性が高いと言えます。

自分がワキガ気になる人は、セルフチェックの一環として、両親のワキガ歴を確認してみてください。

頻繁にワキに大量の汗をかく

頻繁にワキに大量の汗をかく場合は、ワキガである可能性があります。

ワキガと多汗症をセルフで見分けるときの指標は以下です。

ワキガと多汗症の見分け方
  • ワキガ:アポクリン腺からアンモニアや脂質を含む汗を分泌
  • 多汗症:エクリン腺から体温調節や老廃物排泄の役割を担うサラサラとした汗を分泌
汗の特徴ワキガ多汗症
臭いアンモニアのような独特な臭いがある臭いは少ない
汗ジミ黄色い汗ジミができやすい白い汗ジミができやすい
脇毛脇毛が太く、密集している脇毛は特に太くない

頻繁にワキに大量の汗をかく場合は、ワキガと多汗症のどちらであるか確認する必要があります。

セルフチェックで判断が難しい場合は医療機関を受診することをおすすめします。

ワキ毛に白い粉がついている

ワキ毛に白い粉がついている場合は、ワキガである可能性が高いです。

ワキガの場合、アンモニアや脂質を含む汗を分泌しますが、汗が乾燥すると、白い粉状の結晶となりワキ毛に付着するという仕組みだからです。

白い粉の確認方法は以下の2ステップです。

  • ワキを清潔なタオルで拭き、ワキ毛をよく観察します。
  • 白い粉が確認できれば、ワキガである可能性が高いです。

ワキ毛に白い粉がついている場合は、ワキガである可能性があります。

気になる人はセルフチェックでワキ毛の状態を確認してみてください。

ワキ毛が濃い

ワキ毛が濃い場合は、ワキガである可能性があります。

ワキガの原因のアポクリン汗腺は毛根の近くに多く存在するため、ワキ毛が濃い人はアポクリン汗腺の数も多い傾向があるからです。

ワキガである可能性が高い
ワキガである可能性が低い
  • ワキ毛が太く、密集している
  • ワキ毛が細く、まばら

上記のような特徴を持ち、ワキ毛が濃い場合は、ワキガである可能性があります。

セルフチェックでワキガかもと思った際には医療機関を受診することを検討してください。

ワキガの程度をティッシュを使用して確認する

ティッシュを使ってワキガの程度を簡単にセルフチェックすることができます。

以下のステップに沿ってチェックしてみましょう。

STEP

清潔なティッシュを脇の下に挟む

STEP

10分ほど放置する

STEP

ティッシュの臭いを嗅ぐ

ティッシュの臭いで、ワキガの程度をある程度推測することができます。

以下の表で自分がどの程度のワキガなのかを調べてみてください。

臭いがほとんどない軽度なワキガの可能性
わずかに臭いがする軽度~中程度のワキガの可能性
鼻に近づけると臭いがする中度~重度のワキガの可能性
手に持っただけで臭いがする重度のワキガの可能性

ティッシュを使ったセルフチェックは、あくまで簡易的な方法です。

確実な診断には、ワキガの専門医がいる医療機関を受診することをおすすめします。

ワキガの対処法は重症度によって異なる

ワキガの対処法は、重症度によって異なります。

ワキガの重症度は、主に臭いの強さによって判断されます。

  • 軽度: 汗をかいた後や運動後などに、わずかに臭いがする程度
  • 中程度: 日常生活でも臭いが気になる
  • 重度: 周囲の人にも臭いがわかるほど強い
重症度おすすめ対処法
軽度制汗剤やデオドラントの使用
中程度制汗剤やデオドラントに加え、医療機関での治療
重度医療機関での治療

また、日常生活に支障が出るほど悩んでいる方は、まず医療機関を受診し、重症度と適切な対処法を相談しましょう。

軽度のワキガはワキ毛を処理してこまめに汗を拭いて症状を軽減する

軽度のワキガの場合は、ワキ毛処理と汗拭きによって症状を軽減することができます。

ワキ毛があると、汗がワキ毛に付着しやすく、常在菌が繁殖しやすくなるからです。

また、ワキ毛が密集していると、通気性が悪くなり、汗が乾きにくくなります。

ワキ毛処理と汗拭きの方法
  • ワキ毛処理:カミソリ・電気シェーバー
  • 汗拭き:制汗シート・ハンカチ

軽度のワキガにお悩みの方は、まずはワキ毛処理と汗拭きを徹底してみてください。

中度のワキガはミラドライなどの切らない方法が向いている

中度のワキガには、切らないミラドライなどの治療法が効果的です。

ミラドライは、マイクロ波を用いてアポクリン汗腺にダメージを与える切らないワキガ治療法です。

また、メスを使わないため、傷跡が残らず、ダウンタイムも短いのが特徴です。

ミラドライの特徴
  • 汗や臭いの減量が期待できる
  • 効果は半永久的に持続する
  • 施術後は、日常生活に戻りやすい

中度のワキガでお悩みの方は、ミラドライなどの切らない治療法を検討してみてください。

重度のワキガは切開手術で汗腺を除去する方法も視野に入れる

重度のワキガには、切開手術による汗腺除去も有効な治療法です。

切開手術は、ワキの下の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接摘出する方法です。

ミラドライなどの非切開治療と比べて、効果がより確実で長持ちするのが特徴です。

切開手術のメリット・デメリットは以下です。

項目メリットデメリット
効果汗や臭いを減らすことができる傷跡が残る
持続性効果は半永久的に持続するダウンタイムが長い
施術時間比較的長い痛みがある場合がある

重度のワキガで、ミラドライなどの非切開治療を試しても効果が十分でない場合は、切開手術を検討してみてください。

セルフチェックでワキガ気味の人がやるべきことは生活習慣の改善

セルフチェックでワキガ気味と分かったら、生活習慣の改善から始めましょう。

ワキガの原因となるアポクリン汗腺の分泌は、ストレス・睡眠不足・食生活など生活習慣によって影響を受けると考えられているからです。

改善できる生活習慣
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動を週1からでも始めてみる
  • 高カロリーな食事は避ける

生活習慣を改善することで、ワキガの症状を軽減することができます。

セルフチェックでワキガ気味だった人は下記で記載している方法を試してみてください。

十分な睡眠時間を確保する

十分な睡眠は、ワキガ対策の重要なポイントです。

睡眠不足は、ストレスホルモンの分泌を増加させ、アポクリン汗腺を刺激して臭いを発生させる可能性があるからです。

また、睡眠不足によって自律神経が乱れると、体温調節機能が低下し、汗をかきやすくなることも考えられます。

質の高い睡眠のためのポイント
  • 毎日6~8時間程度の睡眠時間を確保
  • 寝る前のスマホやパソコンの使用は控え、リラックスできる環境を整える
  • 適度な運動や日光浴を心がけ、体内時計をリセットする
  • 寝室の温度や湿度を快適な状態に保つ

質の高い睡眠を習慣化してワキガの症状を軽減していきましょう。

適度な運動を週1からでも始めてみる

週1回の適度な運動は、ワキガ対策におすすめです。

運動は、汗をかくことで体内の老廃物やストレスホルモンを排出する効果があるからです。

おすすめ運動
  • ウォーキング:負荷が少なく、続けやすい運動
  • ジョギング:ウォーキングよりも運動強度が高い
  • 水泳:全身運動なので、体全体を鍛えられる
  • スポーツ:テニスやゴルフなど、楽しめるスポーツを選ぶ

無理なく続けられる運動習慣を身につけ、ワキガ対策に役立てましょう。

高カロリーな食事は避ける

高カロリーな食事はワキガの原因となる可能性があるため、控えましょう。

高カロリーな食事には、脂質が多く含まれていることが多いため、皮脂の分泌量が増加し、ワキガの臭いを悪化させる可能性があるからです。

控えるべき高カロリー食品は以下です。

控えるべき高カロリー食品
  • 脂っこい肉類
  • 揚げ物
  • ファストフード
  • スナック菓子
  • 甘いデザート

ワキガ症状を軽減するためにも高カロリーな食事を控え、野菜や魚など、ヘルシーな食品を積極的に摂取するようにしましょう。

ワキガはセルフチェックをすることで自分で気づくことが可能

ワキガはセルフチェックをすることで、自分で気づくことができます。

繰り返しになりますが、セルフチェックは以下の項目に沿って試してみてください。

  • 服が汗で黄ばむことがある
  • 耳垢が湿っている
  • 両親のどちらかがワキガである
  • 頻繁にワキに大量の汗をかく
  • ワキ毛に白い粉がついている
  • ワキ毛が濃い

ワキガは、本人自覚が難しい場合もありますが、セルフチェックによって早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。

また、セルフチェックでワキガの可能性を感じたら皮膚科を受診して専門医に相談しましょう。

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