ワキガは遺伝する？遺伝の原因や確率について解説

「ワキガは遺伝するの？」

「ワキガの遺伝の確率はどれくらい？」

ワキガの遺伝について上記のような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか？

結論から言うとワキガは遺伝しやすい病気で、両親ともワキガの場合には約80％の確率で遺伝します。

この記事ではワキガの遺伝確率・ワキガが遺伝した場合の対処法について解説していきます。

ワキガの遺伝について詳しく知りたい人は是非参考にしてみてください。

ワキガの遺伝の原因

結論から言えば、ワキガは遺伝の影響を受けやすいと言われています。

ワキガの発生には、複数の遺伝子が関係しており、アポクリン腺という汗腺の異常によって発生します。

ワキガに関する遺伝子
ABCC11遺伝子	・アポクリン汗腺の分泌量に関与 ・ワキガの発生に最も影響を与えるとされる
CYP4F22遺伝子	・ワキガ特有の臭いを発生させる酵素の生成に関与

このアポクリン腺から分泌される汗は、通常の汗とは異なり、脂肪やタンパク質を含む粘度の高い汗です。

そして、この汗が皮膚上の細菌によって分解されると、独特のニオイが発生します。

ワキガの原因となるアポクリン腺の数は、遺伝によって大きく左右されます。

ワキガの遺伝の確率

ワキガの遺伝確率は、以下のように両親のワキガの有無によって異なります。

両親のどちらか一方でもワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50％です。

さらに、両親ともワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約80％と高くなります。

ただし、上記はあくまで目安であり、必ずしも遺伝するわけではありません。

ワキガは遺伝的な要素が強い体質が原因ですが、ホルモンバランスやストレスなどの影響も受けて発症します。

ワキガが遺伝してしまったときの対処法

ワキガは遺伝的な要素が強いですが、適切な対策によって症状の改善を目指すことができます。

対処法の例は以下4つです。

医療機関での治療には、塗り薬・飲み薬・手術などがあります。

また、制汗剤やデオドラントクリームはワキガのニオイを抑える効果があります。

さらに、生活習慣などを見直すことでホルモンバランスが落ち着いてくることもあります。

ワキガ治療を受ける

遺伝によるワキガ症状の根本改善を目指すには、医療機関での治療がおすすめです。

医療機関での治療には、以下のようなものがあります。

手術には、切開法と剪除法があります。

ワキガ手術の種類
切開法	皮膚を切開してアポクリン腺を切除する方法
剪除法	皮膚を切らずにアポクリン腺を切除する方法

ワキガの症状にお悩みの方は、ぜひ医療機関を受診して相談してみてください。

医療機関では、症状に合った治療法を提案してもらえます。

デオドラント製品を使用する

遺伝によるワキガの症状を完全に抑えることはできませんが、デオドラント製品で症状を軽減することができます。

デオドラント製品には、以下のような効果があるからです。

また、デオドラント製品には、以下のような種類があります。

デオドラント製品の種類
ロールオンタイプ スティックタイプ	脇の下に直接塗る タイプ
スプレータイプ	脇の下に吹き付けるタイプ
クリームタイプ	脇の下に塗布する タイプ

デオドラント製品は、ワキガの症状を軽減するための有効な手段です。

自分に合ったデオドラント製品を見つけて、ワキガの症状を軽減しましょう。

ワキ周辺を清潔に保つ

遺伝によるワキガの症状を悪化させないためには、ワキ周辺を清潔に保つことが重要です。

ワキガのニオイは、アポクリン腺から分泌される汗が皮膚上の細菌によって分解されることで発生するからです。

また、ワキ周辺を清潔に保つことで、細菌の繁殖を抑えることもできます。

ワキ周辺を清潔に保つためには以下の方法を試してみてください。

結論、ワキ周辺を清潔に保つことは、ワキガの症状を悪化させないために重要です。

上記の対策を参考に、ワキ周辺を清潔に保ちましょう。

生活習慣を変える

ワキガの症状は、生活習慣を変えることで軽減することができます。

ワキガは、遺伝以外にも以下の要因で悪化することがあるからです。

辛い食べ物や香辛料は、汗の分泌を増加させ、ニオイを悪化させることがあります。

また、睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、ニオイが悪化することがあります。

ワキガの症状を軽減するためには、生活習慣を見直し、改善することが重要です。

上記の生活習慣改善を参考に、ワキガの症状を軽減しましょう。

ワキガの遺伝によくある質問

ここまでワキガの遺伝について説明してきましたが、まだワキガについて気になることが多いかと思います。

そこで、ここでは以下のワキガの遺伝についてよくある質問に答えていきます。

祖父母がワキガだと遺伝しますか？

祖父母がワキガでも、必ずしも孫に遺伝するわけではありません。

ワキガは遺伝的要素が強いですが、隔世遺伝の可能性もあるからです。

隔世遺伝とは、両親がワキガではない場合でも、祖父母から孫に遺伝するケースです。

隔世遺伝の確率は、以下のように両親がワキガかどうかによって異なります。

つまり、祖父母がワキガでも必ずしも孫に遺伝するわけないということです。

遺伝性のワキガは何歳から発症しますか？

遺伝性のワキガは、10歳前後の思春期に発症することが多いです。

ワキガの原因となるアポクリン腺は、性ホルモンの影響で発達するからです。

思春期になると、性ホルモンの分泌が活発になり、アポクリン腺が発達します。

基本的にワキガの症状は、思春期に発症することが多いですが、中には乳幼児期・成人してから症状が出ることもあります。

つまり、思春期だけでなく広い年齢層で発症する可能あるということです。

親がワキガじゃなくてもワキガになることはありますか？

親がワキガじゃなくても、ワキガになる可能性はあります。

ワキガは遺伝性の要素が強いですが、遺伝子以外の要因も影響するからです。

遺伝子以外の要因には、ホルモンバランスやストレスなどが挙げられます。

ワキガの遺伝の種類
優性遺伝	親のどちらか一方がワキガの遺伝子を持っていれば、子どもがワキガになる確率は50％
劣性遺伝	両親がワキガの遺伝子を持っていなければ、子どもがワキガになる確率は低い

ホルモンバランスの変化は、思春期や妊娠・出産などによって起こります。

ストレスは、交感神経を活性化させ、汗の分泌を増加させ、ワキガの症状を悪化させることがあります。

結論、親がワキガじゃなくても、ワキガになる可能性は十分にあるということです。

ワキガを遺伝させない方法はありますか？

ワキガを完全に遺伝させない方法は、残念ながらありません。

ワキガは遺伝性の要素が強い病気だからです。

遺伝子検査でワキガの遺伝子を持っているかどうか確認することはできますが、その遺伝子を消去することはできません。

しかし、ワキガの症状を軽減することは可能です。

ワキガの症状にお悩みの方は、医療機関を受診して相談することをおすすめします。

ワキガは遺伝性のものであるため対処法を知っておくことが重要

ワキガは遺伝性の高い疾患です。

そのため、発症後の対策を事前に考えておくことで、症状を軽減し、快適な生活を送ることができます。

発症してしまった場合には以下の対処法をためしてみてください。

ワキガの症状が重度の場合、医療機関での治療も検討しましょう。